Oさん:40代男性

就職体験談

IT業に就職

もし障害を持っていて「将来について不安。でも働きたい」と思っている方がいたら、
という一心で書いていきます。

冒頭からすいませんが、たぶん自分のようなケースは正直、稀だと思います。
なぜなら私は、札幌以外からトランジットを知って通所することになったからです。

トランジットに通所するきっかけになったのは、2年半前に遡ります。
当時私は実家で療養していました。

徐々に体調が良くなっていき、漠然と働きたいとは思っていました。
しかし障害を持っている自分には体力だけでなく、精神的にも不安がありました。
どうしたらいいか悩んでいた時、通っていたクリニックから障がい者支援センターを
紹介していただき、相談することにしました。

そこで相談員から「就労移行支援」というキーワードを知ることになりました。
それは今まで選択肢にはなかったものだったので、とても衝撃を受けたのを今でも覚えています。

帰ってからすぐに「就労移行支援」のキーワードでネット検索をして色々と探していました。
探していく中で思ったのが、「パソコンを使って仕事がしたい!」という気持ちでした。
ネット検索したり、相談員に話したりしましたが、
実家近くの就労移行支援では、パソコンを使ったプログラムがなかったのです。

そこで今度は「就労移行支援 札幌 パソコン」というキーワードを入れ、
ネット検索しました。
検索結果で一出最初に出てきた事業所が「トランジット」でした。

トランジットでは、軽作業、事務作業に加えて、プログラミングの
カリキュラムもあることを知りました。

そこで早速トランジットに連絡して、体験させていただくことになりました。
体験の際に、スタッフと面談させていただいた中で様々なプログラムができることを知り、
その場で通所することを決めました。

実家から引っ越して通所を始めたものの、一年半はなかなか体調が安定せず、
スタッフに迷惑ばかりかけていたと思います。

今その要因を振り返ると、自分の考えを持つことはいいとは思いますが、
意見を曲げず、周りの方の話を受け入れようとすることが出来ていなかったと思います。
その結果なかなかスタッフに相談するということが出来ずにいたのです。
自分でもどうしたらいいのか思い詰めた挙句、やっとスタッフに悩みをすべて話すことができ、
そこから体調も良くなりました。

いろいろな縁があり、2社企業実習に参加させていただきました。
最初の企業実習では、いろいろサポートしていただいたにもかかわらず、
思うようにプログラミングをすることが出来ず、悔しい思いをしました。

その後は今まで以上にプログラミングを勉強し、
スタッフの皆さんからよりアドバイスを頂きました。

今までの私なら、なかなか考えを曲げられなかったのですが、
なんとかプログラミングをモノにしようとした結果、
スタッフの皆さんが様々な視点からのアドバイスをしていただき、
それを受け入れることが出来るようになりました。

2社目の企業実習参加の際には、社員さんへ積極的にアドバイスを
求めることができるようになり、様々な知識が身につき、自信がついてきました。
2か月の実習を経験し、今回ご縁のあった会社での就職が決まりました。

今思うと最初の企業実習で悔しい思いをしたからこそ、
今回の就職まで行き着くことが出来たと感じています。

トランジットのスタッフの皆さんの様々なアドバイスや意見が
自分の考え方を変えたんだと思いますし、トランジットが自分を受け入れてくれたから
それなりにプログラミングができるようになったと感じています。

私は一番伝えたいことは、最後まで諦めないで欲しいということです。
そうすれば、必ず就職の道は開けると私は思っています。

最後にスタッフの皆さん、メンバーの皆さん、やりやすい環境を作っていただき
本当にありがとうございました。