物流業で就職!
入退院を繰り返したときは一生就職ができないと思っていました。体調が悪いピーク時よりは寛解したのでトランジット通所を開始しました。トランジットに通所するうえで一番大事だと思うことは通所することでした。通院もままならなかったとき、「所定の場所に通えるならどれほど気持ちが楽になるのか」と思っていました。そういった経験を踏まえ、通所することは最優先のことでした。実際に皆勤賞も取る月もありました。技術的・モチベーション的な話を言えば、体調がいいときにある程度余裕を残しておくと、体調が多少悪いときにその分ゆとりが生まれ、気分の安定を目指しやすいです。自分の傾向上、体調がいいときにいろいろ手を付けすぎてその頑張りをいつでも続けられると誤認して体調が悪いときにも無理をしてしまうということに気づきました。タイピングのカリキュラム中に「計画は悲観的に 行動は楽観的に」という文言がありました。自分に合っているのはまさにその言葉だと思いました。続いてカリキュラムの話に移ります。カリキュラムは主にビジネス能力検定、ワード、パワーポイント、英語、タイピングを行いました。ビジネス能力検定については、言葉遣い、仕事に対する姿勢、表の読み方、ビジネスマナー等を勉強しました。検定は不合格となってしまいましたが、糧になりました。前述の「体調がよいときに余裕を残しておく」旨の考え方はこのビジネス能力検定の「仕事の平均化」から示唆を得たものでした。ワードとパワーポイントに関しては学生時代レポートで使うこともあったのである程度使い方はわかっていると自負していましたが、それは幻想でした。ワードに関しては今まで使ってなかった参考資料のタブが便利だと思い、パワーポイントに関してはスライドマスターや動画のトリミングが便利だと思いました。このように一見使わないように見える事柄であっても、それは自分が知らないだけであって、知ればその必要性に気づくといういい経験になりました。英語は670ページもある文法書をなんとか終わらせることができました。英語はカリキュラムの中で一番時間をかけたと思います。そのおかげか、英語に対する関心が増し、今では英語圏のニュースの動画や趣味に関する英語の動画を理解できていない部分も多くはありますが見るようになりました。インターネット上で英語の情報は日本語の情報の10倍あるといわれているので知ることを充実させるために英語は生涯学習しようと思います。タイピングに関して最初はe-typingのスコアが220ほどでしたが、練習を重ねるうちにタッチタイピングができるようになりました。後半になってくるとスコアが300を超えることもありました。タイピングは体調に左右されやすいので自分の状況をメタ的に認知できるよい指標となりました。続いて、カリキュラム以外のことに関しては庶務部と実習という特筆する点があります。庶務部は、一般に事務職を目指す人が加入するグループですが、面談の際に職員に「人に訊く練習をしたほうがいい」とのことで庶務部に入りました。庶務部の内容はアルコール消毒、換気、物品の補充、パンフレット制作などです。これらは一人ではできず、チームワークが必要ですので、人に訊く練習にはうってつけです。人に訊かなければ活動ができないという環境が自分を成長させました。実習に関しては働くというイメージを沸かせることができました。それは実習で海産物の計量や段ボール運び等によって実際の仕事とはこのようなものだと仕事の経験に乏しい自分にとっては自信になりました。最後に、トランジットの職員さん、メンバーさん、実習先の会社様、お世話になりました。