こんにちは。障がい者就労移行支援事業所トランジット麻生です。
障がい者就労移行支援事業所トランジット麻生では、障がいをお持ちの方や難病を患っていらっしゃる方が一般就職するためのサポートを行っています。

本日は画像のお話です。

トランジット麻生にもAdobe Photoshopアドビ フォトショップ)やAdobe Illustratorアドビ イラストレーター)といった画像をデザインするソフトウェアの技能習得ができるカリキュラムがあります。

デザイン現場でよく使われるものが写真やイラストなどの「画像」です。
デザインの世界ではレイアウトの背景に使ったり挿絵に使うなど、画像が出てくる場面は非常に多いものです。

昨今はそこに画像をAIが作るという新しい風が吹き込んできました

画像生成AIとは入力されたキーワードを基に画像を自動的に生み出す仕組みです。
このキーワードのことを「プロンプト」と呼び、活用されている人たちの間では「呪文」と呼ばれています。

認知度の高い画像生成AIのメジャーなところをご紹介いたします。
プロンプトを入力する様子を順番に見ていきましょう。

MidJourney(ミッドジャーニー)

MidJourneyは2022年7月に一般向けに公開されて話題となった画像生成AIです。
洗練された架空のイラストや写真を出力することができます。

MidJourneyでプロンプトを入力する様子
プロンプトを入力すると……
MidJourneyで生成された画像
架空の絵があっという間に作られます。

手作業で描くとすごく時間のかかるものでも、プロンプトを入れて1分くらい待てば4枚くらい候補を出してくれます。

Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)

Stable Diffusionは2022年8月に一般向けに公開された画像生成AIです。
MidJourneyの話題が過ぎ去ろうとした時に出てきたのと、オープンソース(プログラムのソースコードが公開され、誰でも活用できる状態)だったことが話題となり、Stable Diffusionの仕組みを利用したLINEお絵描きBotが派生して生まれるなどのムーブが起きました。
MidJourneyとはタッチが異なる画風のものが出力されます。

Stable Diffusionでプロンプトを入力する様子
プロンプトの書き方はMidJourneyとはまた異なります。
Stable Diffusionで生成された画像
同じテーマでも異なる雰囲気の絵が生成されます。

生成した画像を素材にしてAdobe Illustratorなどで新しいデザインを組むこともできます。

AI画像をさらに編集したデザイン
ちょっと見てみたい、サイバーネコ

問題点もあります

これらの人工知能は、インターネット上のさまざまな画像を基にした学習モデルが使われています
学習によって画像の精度が上がりつつも、基となった著作物と似た画像が出力されることがあり、著作権問題のクリアには時間がかかりそうです。
参考記事:AIの著作権問題が複雑化 – ASCII.jp

版権を気にしなくていいAIが登場

そんな中、彗星のごとく現れたのが1週間ほど前にプレスリリースが出たAdobe Firefly(アドビ ファイヤーフライ)です。

プロンプトに生成したい画像のキーワードを入力するだけで緻密な画像を生成でき、そこからPhotoshopのようなブラシで要素を書き加えたりできるのが全く新しい表現方法です。

Adobe Fireflyで風景を描画するデモ
架空の風景がすぐに作れる

3Dモデルの生成から質感の調整も直感的にやってくれます。

Adobe Fireflyの3Dモデリング(デモ)
ベルトの質感がリアルすぎる

プロモーション動画はこちらからご覧いただけます。

何よりもすごいのは、Adobeの画像素材サービス「Adobe Stock」の豊富な画像のみをAI学習に使っていることです。
Adobe Stockの素材はAdobe社側で著作に関わる権利をクリアしているのでAIで生成した画像に問題は全くないというのです。

現在はベータテスト版が公開されており、招待制で招待コードが届いたAdobeユーザーでないと利用できません。
正式版のリリースが楽しみですね。

プロンプトエンジニアという仕事

世の中には「絵を描く」「写真撮影をする」「文章を書く」という物理的コストの掛かる仕事があります。
それらをAIが代わって画像・文章生成することは、AIの進化とともに徐々に需要が伸び、プロンプトを専門に書く「プロンプトエンジニア」という職業が生まれました。
ニーズに沿った出力をするための呪文を使うことにも経験スキルが必要で、それがそのまま職業になった形ですね。
まだまだ歴史が浅いものではありますが、新しい仕事のカタチとして認知が広がっていくかもしれません。

技術の発展とともに人々や社会のニーズも変化していきます。
見たことも聞いたこともない職種が増えていくことも当然考えられます。

トランジット麻生においても、利用されるメンバーさんの就職に向けて、時代の変化に合わせたカリキュラムを提案していければと思います。

気軽にお問い合わせください

現在、障がい者就労移行支援事業所トランジット麻生では、就職を目指している障がいのある方や難病を患っている方・障がい者雇用をお考えの企業採用ご担当者様・クリニックのご担当者様からの見学・利用体験・ご相談・ご質問などを随時受け付けております。
障害者手帳をお持ちでない方も医師の診断があればサービスを利用することができますので、お気軽に問い合わせください。

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