こんにちは。障がい者就労移行支援事業所トランジット札幌です。
障がい者就労移行支援事業所トランジット札幌では、障がいをお持ちの方や難病を患っていらっしゃる方が一般就職するためのサポートを行っています。

「あなたはどんな人になりたいですか?」
自己分析のカリキュラムで、この質問に「優しい人になりたい」と答えたメンバーさんがいました。
すてきな目標だと思います。
では、「優しい」とどんな良いことがあるのでしょうか。
「優しさ」について少し考えてみます。

「優しさ」は財産です。
優しくされた人が得するのはもちろん、優しくした人にも良いことがたくさんがあります。

チスイコウモリは、空腹の仲間のために吐き戻した血を分け与えることがあります。
研究によって、血を分け与えたことのあるコウモリは、血を与えたことのないコウモリに比べて、自分が腹を空かせているときに多くの血を分けてもらえることがわかりました。

相手が困っている時に助けた結果、自分が困っている時に助けてくれるというコウモリ社会の仕組みです。
「情けは人のためならず」ということわざに、ピッタリ当てはまりますね。

「誰かのために与えたものが、巡り巡って自分のところに戻ってくる」という仕組みは、人間社会でも起こっています。

それを証明したのは、大阪大学大学院人間研究科の研究グループ。
5~6歳の子どもを対象に、ほかの子どもに親切な行動(手伝ったり、おもちゃを貸したり、など)を行なった子ども(親切児)を見ていた別の子ども(親切行動観察児)が、その後どんな振る舞いをするか調べました。その結果、親切行動観察児が親切児に対して親切に振る舞うことがわかりました。

親切にすると、その様子を見ていた他の人から親切にされやすいということです。

また、他人に親切にする「優しさ」は、ストレス耐性を高めてくれるという研究結果もあり、「優しさ」から得るものは大きいです。

他人に優しくするためには、相手の気持ちを考える必要があります。
相手が何に困っているのか、どうしたら嬉しいのか。

トランジットは、他のメンバーさんやスタッフと関わりながら、「優しさ」を実践していける環境です。
トランジットでの過ごし方については、スタッフと相談しながら気持ちよく過ごせるようにしています。

「優しさ」という財産を大切にしていきたいですね。

参考:

ナショナルジオグラフィック|吸血コウモリはなぜ仲間に血を分け与えるのか
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/112000331/

大阪大学|「情けは人の為ならず」を科学的に実証―親切が広く交換される仕組みを幼児の日常生活で初めて確認―
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/08/20130808_1

木村 泉|「5・6歳齢保育園児の社会間接互恵性ルールの理解と仲間関係」大阪大学人間科学部行動学系, http://behavior.hus.osaka-u.ac.jp/2014/01A10036.pdf

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