こんにちは。障がい者就労移行支援事業所トランジット麻生です。
障がい者就労移行支援事業所トランジット麻生では、障がいをお持ちの方や難病を患っていらっしゃる方が一般就職するためのサポートを行っています。

トランジット麻生にはAdobe Illustrator(アドビイラストレーター)という印刷物やホームページのデザインをするためのパソコンソフトのカリキュラムがあり、今回のメンバーさんはそのソフトをどれだけ使えるかの指標となる資格、「Illustrator®(イラストレーター)クリエイター能力試験」の取得に向けて対策を行っています。

よくあることなのですが、試験対策を行っているうちに、解き方ではなく答えを覚えてしまい、そのまま抜け出せなくなる場合があります。

今回お伝えするメンバーさんも答えを覚えてしまいがちな部分を克服しようとしているところです。
「一度解いた問題は二度と間違えない」というと印象良く聞こえますが、答えだけを覚えてしまうと、同じ解法で問い方が少し違う問題は全く解けないのです。
ところが試験本番では、解いたことのある問題というものは出ませんし、業務になると「一度納品したものをまた一から作る」はほとんど無いことがネックになります。

根本的には「Illustratorで使うためのツールの使い方と使いどきをよく知る」ことで解決するのですが、こういったスランプが生じたときにどう向き合えばよいのでしょう、というのが本日メンバーさんが新しく知ることとなったお話です。

モノのデザインにはキレイに見せるための細かい計算や配慮がたくさん詰まっています。
それを形にするためには手順よりも道具の使い方をきちんと理解することがスキルに結びつくのです。

とは言っても習得にはチャレンジのための時間と根気が必要です。
解き方を覚えることと答えを覚えることの区別がうまくつけられなくて困っているメンバーさんにはこのように問いかけました。

「レシピ」を覚えてもそのレシピのものしか作れないのはわかりますね?
「製菓や調理道具」を使いこなせるようになったら、初めてのレシピでも色々作れると思いませんか?

この考え方はIllustratorにも通ずるところがあり「道具を使うチカラ基礎力」になり「物作りに道具を活用するチカラ応用力」になります。

今回のことで取り組みの方向性が少しわかったそうです。
一歩、また一歩と成長できるといいですね!

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