「寝かせ」が大切というハナシ | 障がい者（障害者）就労移行支援事業所トランジット

こんにちは。障がい者就労移行支援事業所トランジットです。
障がい者就労移行支援事業所トランジットでは、障がいをお持ちの方や難病を患っていらっしゃる方が一般就職するためのサポートを行っています。

焙煎したコーヒー豆を寝かせることをエイジングといいます。
美味しさを引き出す手法のひとつです。

コーヒーは乾燥させた生豆を焼いて褐色にし、粉にしてお湯で濾過して作ります。
焼いた時に豆の中の糖とアミノ酸がメイラード反応という化学反応を起こし、旨味や香り、苦味が生まれます。
珍しい反応ではなく、あめ色の玉ねぎや焼きたてのパンから漂う香ばしいにおいもこの作用によるものです。

美味しいコーヒーができるこの過程で、豆の中にたくさんの炭酸ガスが閉じ込められます。
粉にお湯をかけるとモコモコと膨らむのはこのガスのおかげなのですが、焼きたての豆はガスが多くて豆の美味しさがお湯に溶け出すのを邪魔してしまいます。
そのため、1〜3週間ほど寝かせてガスが自然に抜けると、味のトゲが取れて落ち着いた味のコーヒー豆になります。

ところで寝苦しい季節でもありますが、睡眠を毎日一定時間取れているでしょうか。
寝かせることは大事！というのは人間の脳にも言えるので、もうちょっとお付き合いください。

仕事でも就職の訓練でも、知識や技術を得た直後より、少し期間が経った方がよく覚えていて活用できる効果があると言われています（レミニセンス効果）。

脳は夜に睡眠を取っている間にインプットされた情報を一時的に保管する場所の中で整理し、不要なものを捨てて重要なものを長期的に保管する場所に移して取り出しやすく、忘れにくくします。そのため、一定時間をおいた方が煮詰まっていたことがすっきりと解決しやすくなるようです。

就労に向けた取り組みを毎日行っていると、早く就職したい気持ちや焦りによって、今身に付けようとしていることが全く頭に入ってこないことを「よくない」と捉えてしまいがちです。

でも、がっかりすることなんてないんです。

そういうときこそ「焦らずじっくり時間を置いてみる」という時間と気持ちの余裕が大切かもしれません。職員もそういった焦りをキャッチして着実に就職というゴールに近づけるようにメンバーさんを見守っています。

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現在、障がい者就労移行支援事業所トランジットでは、就職を目指している障がいのある方や難病を患っている方・障がい者雇用をお考えの企業採用ご担当者様・クリニックのご担当者様からの見学・利用体験・ご相談・ご質問などを随時受け付けております。
障害者手帳をお持ちでない方も医師の診断があればサービスを利用することができますので、お気軽に問い合わせください。